アメリカの大恐慌 4

少し数字を拾って見ただけでも、その恐慌の激しさを知ることができます。

1929年の繁栄の絶頂期には、アメリカの国民総生産額(GNP)は、実質でみて1044億ドルから、1933年は742億ドルに低下しました。

これに伴って、この間1人あたりGNPも857ドルから590ドルに落ちこんでいます。

これは1907~11年の平均レベルより低く、人びとの暮らしは20年も前のタフト時代に逆行してしまったのです。

つまり1920年代の繁栄は「永遠」どころか、完全に泡と消え、今世紀はじめに戻ってしまったことになります。


失業者の数は1929年には150万人と労働者総数の3・1%であったのが、1933年には1263万人に達しました。

このことはアメリカ人の働き手の4分の1以上が失業していたことになりますが、その数はもっと多く、3分の1という人もいます。

他方農村ではさらにひどく、農業所得は1929年には130億ド.ルであったのが、1932年には55億ドルまで下がってしまいました。

農産物価格は1929~33年の間に61%低下。

たとえば小麦は1925年には1ブッシェル1・435ドルもしましたが、1932年にはわずか38セントになっています。


また銀行の倒産は1928~29年の好況期でも549行と結構多かったですが、恐慌とともに1500行以上に達しています。

さらに19311年から33年にかけて、「銀行休日」の波が拡大して危機の様相を一段と深めました。

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