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2010年06月 アーカイブ

昔の道具ではない

いつかテレビで炭おこしの競争をさせた番組がありました。

若い娘や中年の女性は四苦八苦、果ては煙にむせるだけで一向に火はおこりません。

ところが、年輩の女性は慣れた手付きで、またたく間に炭は真赤になったのです。

スイッチひとつ、コックひとつで点火わけなし、火力調節も思いのまま、こんな便利な時代だから当然といえば当然の結果でしたが、それにしても年輩の女性は見事でしたね。

若い人たちは完敗という一幕でした。

でも、考えてみれば年輩の女性がえらいわけでも、若、中年の女性が駄目なわけでもないでしょう。

年輩の女性にとっては、炭おこしは日常茶飯事であっただけのこと。

むしろ、炭をおこす道具や、その手順、作業などを「古い」ということだけで見向きもさせなくしてしまい、「昔の道具」として資料室に展示するような「現代」という怪物にこそ、問題があるのです。

良い物、すばらしいものは、時代を越えていることを、今こそ心にきざむべきですよね。

炭をおこす

炭をおこすには道具と手順とが必要です。

まず、何はおいても煽炉(土や金属で作り、煮炊きに用いる持ち運びのできる炉)・かんてき(京阪方言)・七輪、七厘(物を煮るのに七厘の炭で足りる意から生まれたことば、規炉の一)がいります。

次に、マッチ(ライター)、新聞紙(大)を2枚、かまぼこの板を3~4枚、あれば消し炭、なければかまぼこの板をもう2~3枚、うちわ、手よき、備長炭とやわらかいを炭を少々。

七輪の下の口をあけ、朝顔(広くなっている部分)の所に鉄製の輪を置きます。

これは炭をたくさん必要とする時に用います。

新聞紙1枚を二つ折りにし、横にして端からねじって棒状にします。

それを輪にして、七輪の「す」(下の通風口からの空気を送.たり灰を落したりするように隙間があいている)の上にはめこみます。

もう1枚の新聞紙を二つに破って、あらく丸めて七輪の中へ入れます。

マッチで火をつけその上にかまぼこの板を小さく割ったものを並べます。

あれば消し炭、なければできるだけやわらかい炭を置きます。

うちわなどで風を送り、消し炭などに火がついてきたら、用意した炭、はじめは小さいもの、次に10センチ位に切った炭を必要なだけ置きます。

備長炭なら、備長炭に火がつくまで風を送り続けます。

送風機を使ってもいいですが、高熱のため七輪などのいたみは早いことを忘れてはなりません。

炭の全体が真赤になってから炉に移します。

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